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先週は、一週間、毎日、カレーを食べた。
どういうわけだか、カレーが食べたくて、仕方なかった。 月曜日、食品棚にある、イエローカリーの缶詰を温めて食べたのから始まり、翌日は、これまたどういうわけか、親友も同じく、カレーを食べたい欲求に苛まれて作ったという、牛肉とたまねぎ、にんにく、レンズ豆の、玄米おし麦カレーの夕飯を、ご相伴に与った。その次の日は、その親友からお裾分けしてもらったレンズ豆で、自ら、カレーを作った。大家族で育ったせいか、少量の料理が作れない。核家族がさらに縮小し、今は、老夫婦生活の序章の幕を開けた我が家であるにもかかわらず、またしても、大鍋のカレーを作ってしまった。そうして、週末まで、私はカレーを食べ続けた。 カレーを食べたくてどうしようもないと主人に言うと、「楽でいいじゃない。」とだけ。科学的人間である主人から、この欲求に対する何らかの根拠を聞きだそうとしたが、無駄だった。かつて、厨房で一緒に働いたバングラデシュ人が賄い当番の日は、何でもかんでも、カレー味にして食べさせられたものだと、何百回となく聞いた昔話をまた聞いて、私はやさしい人間なので、さも、初めて聞くように振る舞い、主人との食事は、屈託なく終わった。 大鍋のカレーを食べつくした土曜日、雨になった。 空梅雨と言われている今年。久しぶりのまとまった雨。 梅雨はうっとうしい季節にかわりないが、降らなければ降らないで、心配である。 そう言えば、先日、親友の家で、最近の小学一年生は、ひらがなを「あ」から習わないと聞いた。平仮名にも画数があるのは確かだが、画数の少ない順に教えていくらしい。つまりは、「し」とか「く」とかの、一文字書きのものから教えて、「あ」なんぞは、画数でいくと3画となるので、中盤になるらしい。 親友と、首をひねった。 日本語の基本である平仮名を、学校教育が、ここまで合理化する必要があるのだろうか。 「なんか、オカシイよね。」 親友の小学一年の息子とカレーを食べながら、「ひらがなはね、あから始まって、んで終わるんよ。狛犬だって、仁王さんだって、あとんが、一緒におってじゃろう。」と、こうなったら、本気で、学校任せになどしていられない。何かがおかしい。こんなことをしていたら、日本はおかしい国に、きっとなる。と、小学一年生の無限のスポンジ脳のどこかに、その晩のカレーと平仮名は、すり込まれた可能性は、否めないのである。人間は、記憶する生き物なのである。 ともかくも、カレーを食べ続けた一週間。 一週間経って、ネット上のあるところに、興味深い一文を発見。 「人間は、忘れたいことがある時に、カレーを食べたくなるのです。」 あるカレー屋さんが書いていたものであるが、私は、真偽を確かめない。この一文にはっとしたことだけが、私にとっての確信。笑われても、私は、非科学的な人間でいたいと思っている。 カレーと、記憶と、そして、忘却と。
by misa_flamenca
| 2017-06-26 20:13
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